禁止事項!友達の家に遊びに行く事。
ヤマギシの子供たちは一般家庭から通学している友達の家に遊びに行く事を禁じていました。学校が終わるとすぐに帰宅を促され、畑仕事や掃除をやらせます。
ヤマギシでの考え方は世間が悪で我々が善と言う意識で動いている為、一般家庭の子供達とは極力関わらせたくないのです。極力情報をシャットダウンし、ヤマギシの考え方に疑問を持たせない様に仕向けたのです。
当然ながら中学生までは義務教育なので、一般の学校に通わせる必要があり、どうしてもヤマギシ側はそこがネックでした。全てを自分達の世界で囲えば疑問なく後継者が育ち、何とか学校もヤマギシ内で設立したいとの構想を打ち出しました。
結局、1990年代の終わりには虐待の事実も世間に知られる事となり、最終的には学校設立の認可は下りませんでしたが、それが認められれば子供達は完全な飼い殺しになっていたでしょう。
そんな禁止されていた状況でしたが、実は友達の家には何度かこっそり遊びに行った事はあります。途中で誰かに見つからない様に緊張しながら行ったのを覚えています。友達のお母さんは温かく迎えてくださり、お菓子でもてなし、ゲームや漫画、おもちゃなど何でもあって本当に天国の様な一時を過ごせました。
しかし、一方で遊びに行ってはいけない理由が全く分かりませんでした。どう考えても、ただただ子供に窮屈な人生を与えているだけにしか考えられないのです。普段の生活や将来に全く希望がなく、ほんの一時を忘れる娯楽もないのです!
親が勝手にヤマギシに入っただけなのに、何故自分はこんなにも惨めな思いをしなければと人生を何度も呪いました。あんなクソ親から生まれてしまったのを何度も悔やみ、いつも誰かがこの腐った世界から助けに来てくれる事を望んでいました。
友達の家に行く事はヤマギシで禁止されている事なので当然ながら、世話係にバレればきつい罰則が与えられるので(かなりの重罪に当たる)相当な覚悟をして遊びに行きました。
世間ではむしろ良い事なのに、自分達の頭がおかしいルールで縛り付けていたのです。こんな生活を強制させて、子供が荒むなって方が無理があります。ヤマギシの大人達は子供の窃盗などの犯罪行為だけを問題視して何も原因が分かっていないバカばっかりでした。