壮絶!イジメるかイジメられるか!
ヤマギシ内でのいじめは酷いものがありました。みんな抑圧された生活をしていた為、そのストレスの捌け口は力の弱いものに行き、弱いものは更に弱いものへと最悪な状態でした。
自分自身はいじめられた事もいじめた事も両方あります。単純に殴る蹴るの暴力行為から、大切にしている物を強制的に徴収したり、盗みを命令したりと何でもありでした。
集団で一人を死ぬ寸前まで追い詰めた事もあります。自殺させる様に仕向け、死ななかったら何故、死なないんだと更に追い込みました。
それほどまでにみんなが荒んだ心を持っており、決して人として許されない様な悪事を息を吸うかの如く行っていました。
学校でもいじめはエスカレートし、同級生に家のお金を持ってこさせたり、クラス全員で一人の女の子を酷い青アザができるまで何度も殴る蹴るの暴力行為があったりと酷いものでした。
逆にいじめられた側できつかったのは集団でシカトでした。誰一人として話しては貰えず、数週間孤独の毎日で全員から嫌われているのがヒシヒシと伝わってきました。
上級生などからの暴力はその日一日で終わるけれど、シカトはいつ終わるとも知れないのです。また、自分がやってきた事と同様に大切な物を奪われたり、命令されて物を盗んでくるなども経験しているので、まさに負のスパイラルでした。
では、そんないじめの状況があれば、学校の先生なり、世話係に言いつけて止めさせて貰えればいいと思うでしょうが、そんなに甘くはありません。
チクリ野郎とレッテルを貼られ、見ていない場所で腹など傷にならない箇所をボコボコに殴られ、その後は決まって総シカトが待っています。結局の所、荒んだ子供達の環境下では全く逃げようがないのが実情でした。
結局、いじめる方かいじめられる方かのどちらかを選ばなくてはいけなかったので自分はいじめる方に回っていた事が多かったです。自分がやってきた悪事を正当化するつもりはありませんが、衣食足りて礼節を知るの言葉通りに子供にとっては育ってきた環境ほど重要な事はありません。