まるで戦時中!?手紙の検閲
ヤマギシでは手紙は必ず検閲されます。封筒で送られて来たものは必ず世話係が封を切り、中身を確認して不必要なものが入っていないか、子供達を惑わす様な悪い内容が書かれていないかなど確認してから渡します。
万が一、都合が悪い場合が書かれていた場合は、戦後の墨塗り教科書ならぬ、墨で塗り潰された墨塗り手紙を渡されます。折角、祖父母が送ってくれた封筒に入っていた誕生日プレゼントも知らぬ間に抜き取られ、次に会った時に何それ状態になった事が何度もありました。
当然、こちらから送る時もヤマギシに反対する様な内容が書かれていないか、自分達が惨めな生活を送っている様な素振りが書かれていないかなど厳重にチェックされます。
自分の本心など書ける訳もなく、もし書いた所で向こうからの返信手紙は検閲の対象になる為、自分でこっそり切手を入手した所で全く意味のない事でした。
祖母や親戚が折角送ってくれた服なども本人の手に渡らず、知らぬ間に他の子供に割り当てられていたなんて事が日常茶飯事で人の優しさの心を踏み躙る酷い大人達でした。