育児放棄の両親に会う
小学生だと1か月に一度、中学生になると2ヶ月に一度、ヤマギシの子供たちは育児放棄をした親元に帰ります。これを家庭研鑽と呼びます。
ヤマギシの外から通っている子供達は電車やバスを乗り継いで一般家庭に戻っていき、ヤマギシ内に親がいる子供は親が暮らす大人だけの生活空間で1~2泊を過ごします。みんな親元に帰るのが楽しみだった様です。
しかし、自分の場合は、みんなが何故そんなに楽しみなのか意味が分かりませんでした。みんなの話を聞くと普段抑圧した生活をさせているので、親は優しく、話を聞いてくれて(ヤマギシの批判以外)、お菓子などでもてなし、TVも自由に見てよくて天国の様な暮らしだと言っていました。
ただ自分の場合はどうせ帰った所でヤマギシ的考えに毒された親しかおらず、元々ヤマギシに入る前から虐待児として育っていたので、親元を離れるまで暴力に怯え、顔色を伺いながら過ごしていました。泣かされずに親元からヤマギシに帰ったのは本当に数える程しかありませんでした。
はっきり言ってしまえば、ヤマギシ的悪い事をしなければ暴力を振るわれない普段の生活の方がよっぽどマシでした。本当にどこにも安息の場所がなかったのです。現在もその毒親っぷりは健在で未だに自分が何をしたのかも分かっていない超絶大馬鹿者です。