120%の分量を食べよ!
ヤマギシでは一日二食なので普通はあまりない事なのですが、ヤマギシに入ったばかりの子は食べる量が少なくて怒られます。特に男の子は将来、ヤマギシの労働力となる為に強靭な肉体を求められるのです。
ヤマギシでは、昼ごはんである第二食では腹八分目、夕食である第一食では腹十二分目に食べると言う方針がありました。十二分目と言えば120%の分量です。
一度、世話係に「腹十二分目ってどうやって食べればいいのか教えてください!」と聞いた事があるのですが、喉まで食事を詰め込めと意味不明な回答でした。普通に考えて窒息死するのに真面目に回答してきたので頭がどうかしているとしか思えませんでした。矛盾、理不尽、不条理など突っ込みどころ満載の世界です。
そんな身体に負担を掛ける様な食べ方をしなくても、朝昼夕と適度に食べさせてくれれば問題なかったのです。ヤマギシでは一日二食が最良の健康法だと決めつけて、子供たちが酷い状況にあるにも関わらず、世間一般からバッシングを受けるまで絶対に信念を曲げませんでした。
こんな時こそヤマギシお得意の「本当はどうなのか?」の精神で考えてみて欲しかったのに、都合の悪い時には効力を発揮しないのが不思議で仕方ありませんでした。